(中編)取材編/地域活性化PJ2020

【新潟県 新型コロナウイルスに関する「警報」発令】

 2020年12月17日:新潟青陵大学・短期大学部において、学生、教職員の新型コロナウイルスへの感染リスクと感染による健康被害を最小限に抑えるため危機管理レベル引上げを行いました。

 以下、「取材前ミーティング」並びに「各店への取材」は警報前に行われましたが、その後の打ち合わせやミーティングに関しては、「新型コロナウイルス感染拡大防止のための行動指針」に則り、完全オンライン(ZOOM)のもと活動を行って参ります。

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商店街ポスタープロジェクト学習編


【 (中編)取材編スタート 】

第3回ミーティング(2020.12.02)

「新潟イロドリプラス2名」「新潟青陵大学 齋藤准教授、宮口様」「新潟青陵大学 学生9名」計13名によるミーティングを開催。

前回のZoom講義が終わり、ついに実践編。
商店街への取材を行うための準備・チーム分けを行いました。

※入室前の検温チェック。チーム同士で話し合う際には、マスクの上からフェイスシールド着用を義務付けしました。

「新潟イロドリプラス」から小セミナーとして前回のおさらい今後の課題を説明し、「新潟青陵大学 齋藤准教授」からチーム分け(全3チーム/各3名)が発表されました。
 まだお互いに深く話をしたことがない者同士でチームを組みましたので、「自己紹介」や「どこのお店で取材を行うか」等を話し合ってもらう時間となりました。

(Aチーム)取材先:カフェ香里鐘(カリヨン)
(Bチーム)取材先:斎藤呉服店
(Cチーム)取材先:クロスパルにいがた

 取材先へのアポイントも自分たちで行う。大学1年~4年、短大1年~2年が混合となるチーム編成。まだ社会人経験の無い学生たちの勉強はここから始まります。

 日下氏から学び、ご提案いただいた「取材リスト」。そして、各々が勉強し考える取材内容をMIXして、ついに商店街への課外授業が幕を開けました!


(Aチーム取材)
カフェ香里鐘(カリヨン)
 新潟市中央区古町通6-978

 古町6番町アーケード内・富士屋ビル2Fのカフェ「香里鐘様」に取材をお願いしました。入店前に、アルコール消毒と、取材内容のチェックに余念がありません。緊張した面持ちで、いざカリヨンへ!店内に入るとオシャレでシックな雰囲気とクラゲの水槽に心が奪われます。

 店主の計らいで奥の席をご用意いただきました。取材前のフェイスシールド録音の御許可をいただき、取材スタート。気さくにご回答をいただき、学生たちも最初の緊張は和らぎ、各々が用意した取材内容を順番に聴いていきます。お店名の由来や当時の出来事、客層や理想とする店づくりまで。沢山のお話を取材することができました。
いい店にはいい客がくる」お客さんを大事にする店主の言葉に、彼女たちは何を感じ取ったでしょうか?取材後の彼女らは清々しい笑顔に溢れていました。


(Bチーム取材)
斎藤呉服店
 新潟市中央区本町通13番町3036

 商店街と露店がひとつになったのが本町下市場。別名「フレッシュ本町」とも呼ばれ、その通りの中にある「斎藤呉服店」。お店からアクリル板をご用意いただき、心置きなく取材をスタート!普段も、アクリル板を使用し、お客様とのコミュニケーションを大切にしているそうでした。

 店主の穏やかなお人柄か、最初は少し緊張気味だった空間が、徐々に和やかなムードになってきました。お店の成り立ちや、お店を継がれた経緯など。ご両親のアルバムを見せていただき、当初用意していた質問内容を越えて、プライベートな内容までお話いただきました。
 お話を広げたことで、切り口が多くなりましたが、お店の方の求めている内容と学生たちの考えが果たして一致するのでしょうか?取材が終わった今こそ、お店と向き合う本当に大切な時間の始まりです。


(Cチーム取材)
クロスパルにいがた>
 新潟市中央区礎町通3-2086

 「クロスパルにいがた様」は、市民の生涯にわたる学習活動を支援する生涯学習センターと、市民の国際交流・協力活動の拠点である国際友好会館との複合施設の愛称として全国に公募し、選考された施設です。
 第1回・第2回ミーティングにも「クロスパルにいがた様」からオブザーブ参加をいただき、今回の趣旨にもご理解いただいていることから、本当に協力的にお話を伺えました。

 まずは、名刺交換社会人になる前の良い経験ができたところで、早速取材スタート!施設の成り立ちから、職員さん目線での今後の課題。最近での取り組みなど、貴重な時間を惜しげもなく学生たちの取材時間にあてて下さいました。取材後は、館内を案内していただき国際友好会館でも貴重なお話をお聴きできました。
 ポスタープロジェクトでは、店主のお店に対する愛情や心意気に触れさせていただくことが重要となります。Cチームでは、商店街ではない複合施設での取材ということで、その本質を捉えることが非常に困難になると予想されます。真剣に向き合った彼女たちの向かう先がとても楽しみになってきました。


そして、これから

 取材が終わり、いよいよ終盤。本来であれば、繰り返しの取材により、その本質に触れていくことが重要なのですが、この取材後に、「新型コロナウイルス感染拡大防止のための行動指針」が発令され、課外活動が困難な状況となりました。

 リアルでのコミュニケーションが肝ではありましたが、今後の時代の流れや、新しい活動の在り方を再発見する良い機会であるとも考えております。また世間の状況により、指針を変更とする可能性もございますが、学生の将来、地域活性化への志のもと、可能な範囲でプロジェクトを形にできれば幸いです。

第4回Zoomミーティング(2020.12.21)

目指すはポスターを通した地域活性化!

(後編)発表編へつづく

(前編)学習編/地域活性化PJ2020

【ポスター&コミュニケーション】

それは1つの企画書からスタートした。

「地域活性化」×「おもしろい」
=「商店街ポスター展


商店街ポスター展とは

 商店街各店舗のポスターを電通社の若手スタッフたちがボランティアで制作し、それをアーケード中に展示しました。約半数の店のシャッターが下りてしまった商店街がアホで奇妙なアートやパフォーマンスで埋め尽くされました。
 その取り組みの面白さに多くの方が感銘を受け、今でも様々な地域で影響を受けた商店街ポスター展が展開されています。

商店街ポスター展の仕掛け人/広告界の異端児「日下慶太氏」

地域を活性化するためにできることは。

学生と大人が手を取り合ってできること。
大規模ではなくても、キッカケがあれば継続して繋いでいける。まずは最初の一歩から。
そんな想いが詰まった「企画書」が、新潟の魅力を発信する「新潟イロドリプラス」から「新潟青陵大学 齋藤准教授」のもとに渡ったことからプロジェクトはスタートしました。


第1回プロジェクトZoom会議(2020.08.05)
第2回プロジェクトZoom会議(2020.08.17)

新潟の魅力を企画・発信する「新潟イロドリプラス」
学びの機会を提供する「新潟青陵大学・短期大学部」
新潟の未来を考える「新潟青陵学園の大学生」

「新潟イロドリプラス2名」「新潟青陵大学 齋藤准教授」「新潟青陵大学 学生1名」計4名によるZoom会議。

・学生たちの現状
・コロナ渦の状況で出来ること
・企画の選定
・スケジュール予定
・参加人数/参加募集について

それぞれの立場から「共通の想い」が結びつき、本格的にプロジェクトを走らせる決意が固まりました。


第3回プロジェクト会議(2020.09.03)

「新潟イロドリプラス2名」「新潟青陵大学 齋藤准教授、宮口様」「新潟青陵大学 学生4名」計8名による顔合わせ会議。

コロナ感染対策を講じた中での、リアル会議。
企画の趣旨を「新潟イロドリプラス」から説明し、学生からの活発な質問と意見を受け、長時間の議論の結果、今後の方向性が決定しました。


プロジェクトメンバー募集(-2020.10.16)

学生の力で新潟を盛上げていきませんか!?
地域のお店を取材し、大学生の視点からみたその魅力をポスターという形で発信します!
目指すは「ポスターを通した地域活性化」

 前回の会議で、10名近辺の学生で進行することが決定され、学内限定でプロジェクトメンバーを募集しました。就活やテスト等、忙しい中で手を上げてもらえるのか、約1カ月、その時を待ちます。


(番外)日下慶太氏とのZoom打ち合わせ

「新潟イロドリプラス」×「日下慶太氏」

当初から、広告のプロフェッショナルである日下慶太氏からのアドバイスは必須であると考え、ご協力を仰がせていただいておりました。Zoomによるレクチャーを快く快諾してくださり、当日の方向性を打ち合わせしました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。


第1回ミーティング(2020.11.05)

「新潟イロドリプラス2名」「新潟青陵大学 齋藤准教授、宮口様」「新潟青陵大学 学生10名」計14名によるミーティングを開催。オブザーバーとして「新潟市役所教育文化施設 職員様2名」からもご参加。

 少し緊張が漂う中、ミーティングはスタートしました。初めて同士のため、まずは自己紹介から。本当に素敵な個性を覗かせながら、堂々と明るく1人1人がスピーチしました。

 そして、「新潟イロドリプラス」から小セミナーとして今後の趣旨や事前情報を説明する時間とし、「新潟青陵大学 職員宮口様」から今回のプロジェクトを通して、学生自身が各々どのような部分を成長させたいか等を考えてもらう時間となりました。

 マスクを着け、隣との間隔を十分に空け、透明シートの仕切りで完全防御の設営となりました。顔が見えづらいという点もありましたが、その分、他人の話を集中して聴くなど大切なことが詰まった充実した時間となりました。


第2回ミーティング/Zoomセミナー(2020.11.11)

 ついに、今後の核となる勉強会がZoomにて開催されました。勿論、講師は日下慶太氏
一方からの講義ではなく、学生1人1人に語り掛け、質問を投げかけ答えてもらうワークショップに近い形でレクチャーは進行しました。

 人に伝えることの本質から始まり、実際に取材するときに必要なテクニックなど、惜しげもない情報が飛び交い、参加した大人たちも随時頷き、「凄い」という独り言が止まらない凝縮した勉強時間となりました。

 本来であれば、新潟で直接お話を聞かせていただきたいところでもありましたし、今後もリアルでご指導を仰ぎたいところではありますが、コロナ渦の影響もあり、オンラインという形を取らせていただきました。しかし、今回のような形で勉強会がなされたこと、ご協力いただいたことに心から日下氏に感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。


そして、これから

講義が終わり、まだまだ序章。
いよいよこれからが実践・本番です。
コロナ渦の中、どこまで進めるかは世情をしっかりと把握した上で検討していきたいと思います。ここまでご協力をいただいた皆さま方に深く感謝を申し上げ、引き続き手を組んで、プロジェクトを進行していければと思います。

目指すはポスターを通した地域活性化!

(中編)取材編へつづく